スチャダラパー – サマージャム’95
夏には人それぞれの甘ずっぱい思い出があるわけですが、そんなけだるい、甘ったるい、恥ずかしい気持ちまでもパッケージしているところが何度聴いても色あせない秘密。
曲の終わり間際に聞こえてくる仲間たちの喧噪すら泣けてきちゃいます。
サンプリングのネタはBobby Hutchersonの「Montara」。こちらも合わせて是非。
オリジナル・ラヴ – ヴィーナス
声質も違うし、今とは違って荒々しさがない田島貴男の歌唱が逆に新鮮。このスムーズな曲の展開も昨今ではなくなってしまいましたなあ。
VOCAL & PIANOバージョンや、ベスト盤にはボーカルを録り直したりしていますが、夏にはこの素直な歌い方の「結晶」バージョンがオススメ。
「溢れる光に包まれて/僕たちは影を見失った」——。木原龍太郎氏の美しい歌詞をかみしめて聴きたい名曲です。
Mayer Hawthorne – A Strange Arrangement
前の時代につくられた音楽へのリスペクトがどのくらい垣間見えるか、というのが一つの良質な音楽の指標だったりしますが、70’sスイートソウルを見事に現代ポップスへと昇華しているこの曲は、2009年に発表されたのが信じられません。
アルバム全体を覆うなんともいえないチープ感(失礼!)が逆にキレイなメロディーやコーラスワークを引き立たせ、魔法のような音空間をつくりだしています。ということでアルバムも必聴だっ!