完璧なバックと官能的な歌声。 小坂忠の名曲 3選

1969年に細野晴臣、松本隆らと「エイプリル・フール」を結成した小坂忠。解散後、はっぴいえんどの前身バンド「ヴァレンタイン・ブルー」への参加を断念し、ソロに転向。75年にティン・パン・アレー(細野晴臣、鈴木茂、林立夫、松任谷正隆)の演奏によるアルバム『HORO』をリリース。近年の作品も紹介したいところですが、まずは金字塔のこのアルバムを中心に3曲!

2021-03-19

サカイシ ヤスシ

アートディレクター。甘い物とコメディ映画が大好き。モーション・グラフィックと3Dモデリングを勉強中!

小坂忠 – しらけちまうぜ(1975)

小沢健二がオリジナル・リリースから20年後にスカパラをバックにカバーしたことで一躍有名になったこの曲は、松本隆/細野晴臣の作品。アルバム中最もポップで親しみやすい曲ですが、ハードボイルドかつキュートな歌詞が魅力的です。

ソロ転向後迷走していた小坂忠は、このアルバム「HORO」で自分のスタイルが決まり、本格的に出発するぞと決意を新たにしたそうです。

「フ~!」というコーラスは吉田美奈子・大貫妙子・矢野顕子の3人によるもの。

こちら、オザケンwithスカパラ!

小坂忠 – ほうろう(1975)

鈴木茂(はっぴいえんど)のコード弾きから始まる印象的なイントロ、太く弾み、重厚な細野晴臣のベースとタイトな林立夫のリズムセクションは、日本製とは思えないグルーブを生み出しています。

そして何よりもこの独特な声質のボーカルが官能的ともいえる音場を作り出していて、いつ聴いてもゾクゾクします。

こちら矢野顕子のボーカルでスタジオセッション・バージョン。これマジヤバいです…。

小坂忠 – 好きなんだから(1972)

先の2曲を収録した金字塔アルバム「HORO」以前、郵便貯金ホールでのライブ。バックは松任谷正隆、 林立夫、後藤次利(細野晴臣、鈴木茂がゲスト参加)。

この2コードの繰り返し、劇的な展開をしないのが逆に今聴くとすごく新鮮。この時代ならではの空気感と優しい歌詞世界。これも小坂忠の魅力です。しばし浸ってみるのもいい…。

アートディレクター。甘い物とコメディ映画が大好き。モーション・グラフィックと3Dモデリングを勉強中!

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