小坂忠 – しらけちまうぜ(1975)
小沢健二がオリジナル・リリースから20年後にスカパラをバックにカバーしたことで一躍有名になったこの曲は、松本隆/細野晴臣の作品。アルバム中最もポップで親しみやすい曲ですが、ハードボイルドかつキュートな歌詞が魅力的です。
ソロ転向後迷走していた小坂忠は、このアルバム「HORO」で自分のスタイルが決まり、本格的に出発するぞと決意を新たにしたそうです。
「フ~!」というコーラスは吉田美奈子・大貫妙子・矢野顕子の3人によるもの。
こちら、オザケンwithスカパラ!
小坂忠 – ほうろう(1975)
鈴木茂(はっぴいえんど)のコード弾きから始まる印象的なイントロ、太く弾み、重厚な細野晴臣のベースとタイトな林立夫のリズムセクションは、日本製とは思えないグルーブを生み出しています。
そして何よりもこの独特な声質のボーカルが官能的ともいえる音場を作り出していて、いつ聴いてもゾクゾクします。
こちら矢野顕子のボーカルでスタジオセッション・バージョン。これマジヤバいです…。
小坂忠 – 好きなんだから(1972)
先の2曲を収録した金字塔アルバム「HORO」以前、郵便貯金ホールでのライブ。バックは松任谷正隆、 林立夫、後藤次利(細野晴臣、鈴木茂がゲスト参加)。
この2コードの繰り返し、劇的な展開をしないのが逆に今聴くとすごく新鮮。この時代ならではの空気感と優しい歌詞世界。これも小坂忠の魅力です。しばし浸ってみるのもいい…。