<STORY>
ロックバンドをクビになったデューイは、親友になりすまして小学校の代用教師になるが、生徒たちの演奏を聞き、毎日子供たちにロックを教え込むことを思いつく。あげくの果てに、学校に内緒でバンド・コンテストにも出場しようと企むが…。

主人公役のジャック・ブラックが怪演!
コメディ若大将、ジャック・ブラックだからこそ成立したような素晴らしい演技。変態気味に『ロックンロール洗脳授業』を展開するニセ教師が最高のハマリ役です。
クズみたいな大人だけど、メインのバンドメンバーだけでなく、子供たち全員に何かしらの役割を与えるところや、士気を保たせつつ指導していくところがナイス大人感。協力し合うこと、何かに一生懸命に取り組むことの美しさに感動しちゃいます!

生徒たちもリアルに演奏している!
バンドメンバーは全員小学生ですが、既にミュージシャンである役者さんもいて劇中も実際に演奏しています。
そのライブ感がすばらしく、教室での練習風景はその場の演奏が多分そのまま使われているので、ライブ感がハンパないです。自分がクラスの一員になったかのような錯覚さえ覚えるほど!

劇中にはレッド・ツェッペリン、ザ・フー、クリーム、ドアーズほか、ロックの名曲が多数登場。
ロックを中心に展開していきますが、詳しくなくても全く支障はありません。エリート教育を受けて楽しくない生徒たちとバンドをクビになって、それでもバンドをやりたいデューイの奇跡的なコントラストがとても微笑ましいです。
満場の拍手が劇場に響いたという伝説!

公開時には、エンドロールの後にみんな立ち上がって、満場の拍手が劇場に響いたという伝説があります。ライブを観ている感覚ですね!

公開から15年以上が経ちましたが全く色褪せない、何度観ても最高の作品です。
「The School of Rock」 2004年 アメリカ
監督:リチャード・リンクレイター
製作:スコット・ルーディン
脚本:マイク・ホワイト
出演:ジャック・ブラック/ジョーン・キューザック/マイク・ホワイト、サラ・シルヴァーマン 他