＜STORY＞
ピザ配達人のニックは、銀行強盗を企てる2人組から注文を受けてピザを届けたところ、2人組の計画に巻き込まれてしまう。10時間で爆発するという時限爆弾を背負わされ、強盗をしなければならなくなったニックは、インド人の親友チェットと強盗コンビを結成するが……。

ルーベン・フライシャー節炸裂

銀行強盗を強いられるというサスペンスを軸に、下ネタのオンパレード、不謹慎上等のギャグが炸裂しまくり。でも伏線回収もあったり、上手い！という場面も。さすがルーベン・フライシャー！

銀行強盗、時限爆弾という常套手段を使いながらも、ジェシー・アイゼンバーグの魅力と独特な多国籍感で、“スカッと爽快”とはひと味違う奇妙なテイストのコメディ作品になっています。

ほぼ主役の脇役

インド人の親友チェット役にアメリカの人気コメディアン、アジズ・アンサリ（吹き替えも最高！）、コメディの悪役と言えばマイケルペーニャ。

はっきり言ってこっちが主役？って感じのダメダメな悪役にはダニー・マクブライドとニック・スウォードソン。近所に買い物に行くようなお気軽さで凶悪犯罪を思いつくグータラ二人組。マジでこういう人なんじゃないかと思わせるリアルバカ演技です。

実際にあった爆弾事件が元ネタ！

ピザボーイが爆弾チョッキを装着されて犯罪を強要される理不尽な設定は、実際にあった爆弾事件（被害者は哀れにもTVの生中継中に爆死した！）だ元ネタだそうです。こえ～。

音楽もかなりキテるなと思えば、手がけているのはルドヴィク・ゴランソン。敵も味方も脇役もアホで、何も考えずにぼーっと笑いながら観れる映画は、意外と少ない。そしてストーリーにピザがほとんど関係ないのも笑えます！

ピザボーイ 史上最凶のご注文
原題：「30 Minutes or Less」2011年　アメリカ
監督：ルーベン・フライシャー
製作：スチュアート・コーンフェルド／ベン・スティラー／ジェレミー・クレイマー
キャスト：ジェシー・アイゼンバーグ／ダニー・マクブライド／アジズ・アンサリ／ニック・スウォードソン　他