<STORY>
オハイオの小さな町に住む少年ジョーはある夜、親友5人とともに駅舎で8ミリ映画の撮影している時に列車の脱線事故に遭遇する。8ミリカメラは偶然にも大破した列車から飛び出してくる “何か” を録画していた。現場から逃げ帰ったジョーたちは、誰にも言わないと誓い合うが、ほどなく町では不可解な事件が次々と起き始め…。
エイブラムスのオタク感

良くも悪くもJ・J・エイブラムスの趣味全開。スタンドバイミーやグーニーズ、スタンドバイミー、グーニーズが合体っといった感じ! 最近では「ストレンジャー・シングス」ですかね。60年代のクールなレトロ感にはワンカット毎にうなってしまいます(カフェのガラスの汚れ具合とか!)。

ケミカルな匂いが漂ってきそうな8ミリ映画づくりの描写、各所にみられる名作へのオマージュにも監督の並々ならぬオタク臭を感じずにはいられません。
エルファニングのミューズ感

ファーストシーンのぶっきらぼう感(最高の登場!)渋々映画に出演する感じ…。どのシーンもエル・ファニングのオーラ、紅一点感がハンパありません。

特に主人公のジョーにメイクをされるシーン、2人で8ミリを観るシーンは淡く切ない思春期のラブシーンとして永遠の名場面に認定です!
スピルバーグの巨匠感

光の使い方やBGMの曲の雰囲気までスピルバーグ的意匠。精妙な画調で少年たちが事件に巻き込まれていく様子にはワクワクが止まりません。

キャラクターも「あるある」的な配置なんだけど、うまくアップデートされてるし、ストーリーもSFではなく、少年たちの成長物語、冒険活劇として観るのが正解。しっかりとしたテーマも隠れているので、考えながら観るのもまた一興。。
<最後に>
みんなで撮ってた8ミリ映画がエンドロールで流れるから見逃すなっ!
スーパーエイト
原題:「SUPER8」2011年 アメリカ
監督:J・J・エイブラムス
製作総指揮:ガイ・リーデル
キャスト:ジョエル・コートニー/エル・ファニング/カイル・チャンドラー/ライリー・グリフィス/ライアン・リー/ガブリエル・バッソ 他
