<STORY>
宇宙艦隊士官である父親を幼いころに亡くしたカークは、一士官候補生としてUSSエンタープライズ号に乗船する。しかし、船内のトラブルメーカーになってしまい、それが気に入らないスポック(ザカリー・クイント)は、カークを船から追い出そうとするが……。
痛快! JJ Trek!

さすがJ・J・エイブラムス。TVシリーズや以前までの劇場版の知識がなくても楽しめるように、ストーリーの導入部ではさりげないキャラ紹介、観てる側が理解したタイミングで話がぐんぐんスピードアップ!

テンポが良くてスケールがどデカく、SFXも高品質なので、何度も楽しめるのが特徴。悪いやつは悪く、友情は美しく、才能は正義のために発揮する。すべての要素が上手く機能した痛快な作品です。
SFだけどSFっぽくない

スター・ウォーズと比べてもメカメカしくないし、キャラクターの性格を追っていく感じが生々しく、人間味があるのがSFっぽくない。奔放で荒々しい性格のカークと、感情をおもてに出さず、クソ真面目なスポック。この二人のコントラスト(友情?)がとてもイイ。この二人が信頼関係を築いていく過程が胸熱なのです!

エンタープライズ号も今までのシリーズとほぼ同じデザインなのに、監督の手によって美しく巨大感がしっかりと表現されていて素晴らしい。舞台設定やキャラクターをイチから構築できるので、初見でもまったく問題ないのです。
魅力的な乗組員たち

「スタートレック」でスポック役のレナード・ニモイが老スポック役として出演しているのもマニアにはたまらないし、若きサイモン・ペッグ(「ショーン・オブ・ザ・デッド」、「ミッション:インポッシブル」)も絶妙なスパイスになってる。

アジア系のイケメン、ジョン・チューや、若くて有能な航海士役のアントン・イェルチンも映画が終わる頃には大好きなキャラクターになってるはず!
あーみんなと一緒にエンタープライズ号に乗りたいな~って、素直に思っちゃいますよ(笑)。
「HEROS」のサイラーのイメージが強烈だったザカリー・クイントがとんがり耳で見事にイメージチェンジだな!って感動もあります。

スター・トレック
原題:「Star Trek」2009年 アメリカ
監督:J・J・エイブラムス
製作総指揮:ジェフリー・チャーノフ/ロベルト・オーチー/アレックス・カーツマン
キャスト:クリス・パイン/ザカリー・クイント/レナード・ニモイ/カール・アーバン/ゾーイ・サルダナ/サイモン・ペグ/ジョン・チョー 他
