<STORY>
妻の浮気が原因で心のバランスを崩したパット(ブラッドリー・クーパー)は、事故で夫を亡くして心に傷を抱えた女性ティファニー(ジェニファー・ローレンス)と出会う。過激な発言と突飛な行動を繰り出す彼女に、振り回されるパット。ティファニーは強引にパッドを誘い、ダンスコンテストへの出場を決意する…。
狂っていた歯車が少しずつ…。

躁鬱病を患ったパッドと性依存症だった過去をもつティファニーは最初から怒鳴り合い。でもなんとなくお互いに惹かれ合ってるのは観てる人にだって分かっちゃいます。

映画館でのトラブルをきっかけに少しずつお互いを信頼し信頼していくことに。お互いの表情が少しずつ変わっていく様子にグっと引き込まれます。
ジェンが輝いてる!

いろんな意味でキレてる女の子、ティファニー役のジェニファー・ローレンスはなんと当時22歳!表情豊かな深みのある演技で輝きまくってます。大物俳優陣を完全に喰っちゃってる! アカデミー賞主演女優賞!

肝心のダンスコンテストのシーンは中途半端なクオリティーなんですけど(笑)、そこがイイのです! 器用に生きてこれなかった二人を象徴してて逆にグってきてしまいます。
ベテランが締める!

ブラッドリー・クーパーとデ・ニーロは「リミットレス」(11)以来、2度目の共演。この作品では先に出演が決まったデ・ニーロがパット役の俳優にクーパーを推薦したらしいです(ラッセル監督はヴィンス・ボーンを想定してパット役を執筆した)。

デニーロが演じる父親役の懐の深い演技が最高!最後もグっと締めてくれます。そして、母親役のジャッキーの演技も愛情一杯でイイ!
スポ根風でもなく、お涙ちょうだい系でもない、なんともハートウォーミングで微笑ましい作品です!
世界にひとつのプレイブック
原題:「Silver Linings Playbook」2012年/アメリカ
監督:デビッド・O・ラッセル
出演:ブラッドリー・クーパー/ジェニファー・ローレンス/ロバート・デニーロ/クリス・タッカー 他