
<STORY>
白人中心の高校で、アジア系のエリーは周囲と馴染めずにいた。同級生の宿題を代行することで小遣い稼ぎをしていたエリーは、アメフト部に所属するポールから「アスターに送るラブレターを代筆してくれ」と頼み込まれる。エリーはひそかにアスターを好きだったが、その感情を押し殺して依頼を引き受けることにした…。
ポールがだんだんいいヤツになっていく

「ラブレターくらい自分で出せよ!」「ヴィム・ヴェンダースの映画くらい観とけよ!」と高校まで運動ばかりやってきたポールに最初はイライラするものの、エリーに対してはいつも優しいし(というか根っからのいいやつ!)、ストーリーが進むにつれてなんとも愛おしい男になっていくのです。。
出てくる人間が全員愛おしい

エリーは賢いけど、内向的で気持ちを押し殺している(作曲してるけどなかなか人前で歌えない)。ポールは素朴で優しいナイスガイ。アスターは繊細で可憐。エリーのお父さんは寡黙だけど包容力がある(ポールと二人のシーンはとっても温かい気持ちになる!)登場人物が全員個性的で愛さずにはいられないのです!
監督は台湾系アメリカ人のアリス・ウー

アジア系アメリカ人のレズビアンを主人公にした『素顔の私を見つめて…』でデビュー。その後は作品を発表していなかったのですが、本作でおよそ15年ぶりの復帰を果たしました(自身もレズビアンであることを公言)。人種問題やLGBTを巡る問題を真摯に、爽快に表現していて、今、最も観るべき映画です!
「ハーフ・オブ・イット」2020年 アメリカ
出演:リーア・ルイス/ダニエル・ディーマー/アレクシス・レミール/コリン・チョウ
監督・脚本:アリス・ウー
配給:Netflix 配信開始日:2020年5月1日
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