<STORY>
往年の人気SF番組「ギャラクシー・クエスト」のファンの集いに、本物の英雄だと信じるガチ異星人が “私たちの星を侵略者から守って欲しい” と助けを求めてきた…。番組の出演者たちは、彼らを本物のヒーローだと勘違いした異星人を助けることに…。
悲壮感漂う始まり。切ねぇ~。

人気番組だった『ギャラクシー・クエスト』以降、あまりぱっとしないキャスト達は、オタクのイベントを糧にして俳優生活を送っているのですが、心はすっかりすさんでいて、モチベーションもゼロ。観ていて心が痛みます。。
そんな彼らが本物の宇宙人のSOSを出演依頼だと勘違いして、宇宙戦争に巻き込まれちゃいます。この見事なプロット! 一気にストーリーに没入しちゃいます。
ダイナミックレンジ広すぎ!

ドラマの中では勇敢で乗組員から厚い信頼を得ているけど、現実ではまったく信頼されていないリーダー役にティム・アレン(トイ・ストーリーのバズ!)。
そして、任務はコンピューターの指示を復唱するだけ(笑)の紅一点にシガニー・ウィーバー!この映画は彼女のためにあるんじゃないかっていうくらい。シリアス顔で面白いのは卑怯っ! エイリアンでついたイメージから見事に脱却しています。

パロディを軽く飛び越える感動作!

冒頭はヒリヒリするほどの現実感を突きつけて、宇宙人が現れてからは一気にトリップ! つじつまが合わずに「?」ってなることもなく軽快にストーリーが展開していきます。完璧な伏線回収もあって気持ちイイ!
『スタートレック』のパロディ満載とのことですが、知らなくても全く問題なし。往年のSFドラマを信じ込んで文明を築いてきた宇宙人の大マヌケ度、そして堕落した主人公たちが非日常の宇宙戦争に加担することで自信を取り戻していく姿にワクワクしっぱなしです。

ギャラクシー・クエスト
「Galaxy Quest」 1999年 アメリカ
監督:ディーン・パリソット
脚本:デイヴィッド・ハワード /ロバート・ゴードン
キャスト:ティム・アレン/シガニー・ウィーバー/アラン・リックマン/トニー・シャローブ/サム・ロックウェル
