篠原榮太のテレビタイトル・デザイン
篠原榮太

テレビ黎明期から活動し、数々の番組タイトルをデザインしてきた篠原榮太の作品集。
「渡る世間は鬼ばかり」「3年B組金八先生」「輝く!日本レコード大賞」の書き文字を同一人物が手がけていたことに驚愕。
作家性というより、一個人のダイナミックレンジの広さが心を打つ感覚。字游工房の書体設計士、鳥海修が寄稿しているのもいい。

https://shinohara-tv-title.tumblr.com
特設サイト https://shinohara-tv-title.tumblr.com
複雑なタイトルをここに
ヴァージル アブロー (著)、倉田 佳子/ダニエル ゴンザレス(翻訳) ヴァージル アブロー (著)、倉田 佳子/ダニエル ゴンザレス(翻訳)ヴァージル アブロー (著)、倉田 佳子/ダニエル ゴンザレス(翻訳)

2018年からルイ・ヴィトンのアート・ディレクターを務めている、ヴァージル・アブローがハーバード大学デザイン大学院で行った講義を書籍化(といってもいいとこ取りの抜粋集といった感じ)。
異常な仕事量を誇る氏の、以外と穏やかな語り口が楽しい。
—— 完璧主義じゃなくてもいいんだって気づいた途端に、山のような仕事を同時進行しながら安らかに眠りにつけるようになった。これは大事なこと。完璧になろうとすると、かえって思考停止になってしまう。
翻訳ありませんが、講演の様子がYouTubeにあります。
https://youtu.be/qie5VITX6eQ
装幀の本
和田誠

去年の末に亡くなられた和田誠が1993年までに手がけた装幀の集大成。本好きにもデザイン好きにもぐっときます。
最近は書店の陳列時やアマゾンで表示される時のインパクトばかりが求められるブックデザインですが、書籍というのはそもそも愛着のある所有物であるべき!ということを改めて認識させられます。
のびのび楽しく装丁のお仕事をされていたんだなぁという空気感満載の作品集。古本での取り扱いしかないみたいですが、是非!